経験の浅い若手薬剤師でも転職を成功させるための方法

仕事

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今の職場いまいちだなー、もっといい職場ってないかなー? 

けどまだ経験が浅いうちに転職しても大丈夫かな? とお悩みのそこの薬剤師の方! 

大手ドラッグストアを2年半でやめて転職を成功させた私の経験をもとに若い薬剤師でも転職を失敗しないポイントをご紹介します。 

 

まずわたくしの経歴を軽く紹介します。 

現在薬剤師4年目。 

大学卒業後は某大手ドラッグストア入職。 新卒から1年間配属先で勤務薬剤師として勤務。 

その後管理薬剤師(1人薬剤師でしたが)として1年半勤務したのち転職を決意。 

現在は個人薬局にて勤務の傍ら隙間時間に派遣薬剤師学校薬剤師として働いています。 

 

転職時に大学の同期や職場の先輩から伺った話、そして自分の経験をもとに少しでも転職をお考えの薬剤師の皆さんのためになればと思い記事を作成したのでしっかりと読んで後悔のない転職活動を行いましょう! 



 

20代での転職ってどう? 求人はあるの? 

結論から言うと求人はあります。 また大手では第2新卒(法律的な定義はないが概ね新卒から3年未満のこと)として別枠で募集している企業もあります。 

しかし年収面で言えば大幅に上がることはほとんどなく多くの場合は下がるか維持できればいい方かなといった求人が多数です。 

 

ちなみに新卒3年目の離職率は一説には3割程度と言われています。 3人に1人が転職していると思えばそんなに珍しいことではないですね。 ちなみに私の前職は3年離職率15%程度と言われていました。 私の配属地域では同期が私含めて4人中2人やめていましたけどね(笑) 

 

転職の前に1度立ち止まって 

 

さて求人もあることが確認できたから早速、という方は少し落ち着いてください。 

転職を成功させるために重要なことが一つあります。 

それは自分の軸をしっかりと持つことです。 

就職活動の時もさんざん言われたかもしれませんが実際に薬剤師として現場で働く中で自分が何を大事にしているか、また今後の目標みたいなのができていると思います。 

それが年収であってもいいと思いますし認定の取得でもいいと思います。確固とした軸をもって転職活動に臨みましょう。 

 

転職活動をしている最中はどうしても思考が主観的、他責思考になりがちです。そんな中で自分の軸がない中で転職活動をしたらほぼ間違いなく失敗します。 

 

 

転職活動で有利な経験、資格はあるの? 

薬剤師経験が浅い中ですべてを満たすことは難しいかもしれませんが実際に役立ったものを紹介します。 

 

①研修認定薬剤師 

これは調剤薬局、ドラッグストアに転職を考えている人は絶対に取ってください。 

研修認定薬剤師は勤務年数は関係ないので今持っていない人は早めに取得しておきましょう。勤務先によっては単位取得や認定申請の費用の補助を行っている薬局も多いので一度会社の規定を確認しておくとよいでしょう。 

では研修薬剤師がなぜ必要なのか解説していきます。 

 

1.かかりつけ薬剤師の取得に必要だから 

他にもいろいろ要件はありますが研修認定薬剤師はそのうちの一つになります。 

どこの薬局も加算算定には重きを置いているので持っていると有利に働きます。 

また現在勤務先で要件を満たしている方は積極的にかかりつけの取得を行っておくと転職時のアピールポイントになりますよ。 

 

 

2.地域支援体制加算の要件になる 

前項のかかりつけ薬剤師の延長になりますが地域支援体制加算取得のための個人の要件として5年以上の保険薬剤師経験、研修認定薬剤師、当該医療機関での1年以上の勤務等があります。その中で個人で達成できるのが研修認定薬剤師の取得になります。 

経営的な面で見ても地域支援体制加算の取得はとても重要になってきます。その一部分でも満たしている薬剤師は重宝されますね。 

3.自己研鑽の証になる 

自身で参考書など購入して勉強している薬剤師の方も多いと思います。しかしそれだけでは何のアピールにもなりません。なぜならその姿勢評価されるかもしれませんが採用担当の方にはどれだけやっているか測りようがないからです。 

その点研修認定薬剤師は取得した分だけ単位として記録が残るので自身が勉強してきた証として活用できます。 

 

他業種(製薬会社や卸など)や病院薬剤師勤務の方はほぼほぼ持っていないものになるので差をつけることができます。また調剤薬局やドラッグストア勤務の方でも若手だと意外と持っていないことも多いので差別化の意味でも取得しておきましょう。 

 

ちなみに単位取得や申請にまでに最低でも3か月程度はかかりますので直近で転職する方はあきらめましょう(笑) 

 

②管理薬剤師経験 

若手で管理薬剤師経験があるのってかなり希少です。 

ただ大手調剤薬局などは管理薬剤師になる方は早くても6年目、たいていは10年程度勤務してからなる方が多いのでなくても問題はないです。 

ただドラッグストア勤務や大手調剤薬局でも全国転勤コースで働いている方は若くてもチャンスがありますので打診があった場合は積極的に受けておくことをお勧めします。 

特にドラッグストアの場合は1人薬剤師で管理薬剤師、というパターンも多いですが(実際に私がそうでした)れっきとした経験になりますので安心してください。 

 

ではなぜ管理薬剤師経験が優遇されるかというと薬局運営の知識があるとみなされるからです。 

勤務薬剤師の方々で自店舗の売り上げや粗利など気にされている方ってかなり少ないと思います。私自身そうだったので(笑) 

しかし管理薬剤師だとこうした数字に触れることが多くなるのでこの経験は大きな強みになります。どんな会社でも利益を出さなければ倒産してしまいますのでこういった視野を持っている人材は重宝されます。 

また薬局を運営していく中で提出しなければならない書類って結構たくさんあります。(麻薬使用届や薬局機能情報など)こうした流れを一通り知っているのも大きな武器になりますので機会があればチャレンジしましょう。 

 

それ以外で若手の薬剤師が取れるものだとスポーツファーマシストや生薬認定薬剤師などがありますがこの辺りは意欲のアピールにはなりますが使える場面が多くはないので正直なくてもいいかなというのが私の感想です。積極的に取り組んでいる姿勢はとても素晴らしいと思いますが! 

また薬剤師経験5年未満であればがん専門薬剤師の取得したいですなどのアピールはいいと思います。実際それで内定をゲットしている先輩も過去にいました。 

しかしこれは5年以上薬剤師経験がある方だとご自身の頑張り次第でとれるチャンスはあるので使えませんが…(笑) 

 

 

③在宅経験 

これは転職活動している中でまず確実に聞かれます。薬剤師の方であればよくご存じかと思いますが今後は在宅が中心になっていく、というよりもうなってきています。しかし在宅を実施していきたいとは思いながら人員が足りていない薬局もかなりたくさんあるので非常に重宝されます。 

実際私の友人は在宅経験、往診同行の経験ありと話した瞬間に年収の提示額が100万上がったと言っていました(笑)。この話を聞くだけでもかなり有利だということがわかりますよね。 

 

もし現在勤務先の薬局で在宅患者がいるようでしたら担当の薬剤師に相談して教えてもらっておくとよいです。確実に自分の価値を上げられます。 

 

いい求人の見分け方は? 

ここからは実際に求人票を見ていく中で注意する点について解説していきます。 

私が実際に転職活動中に注意してみていた点は2点です。 

 

1:給料の内訳 

そんなところあたりまえだよ!と思った方もたくさんいるかと思いますが意外とちゃんと見ることができていない方が多いなと感じる部分でもあるので解説していきます。 

 

まずは基本給薬剤師手当の内訳です。諸手当込みで書かれているところも多いのでしっかりと確認していきましょう。 

たとえ総支給が高くても残業代の計算や賞与の計算、最終的な退職金の計算はすべて基本給がベースになって行われます。長期的に何百万と損をする可能性もありますので必ず確認しておきましょう。 

 

次に固定残業です。こちらも支給額にまぎれこんでいる可能性があるので注意が必要です。支給額の下に注釈がついていることがあるので見落とさないようにしたいですね。特に個人薬局や一部中小企業にはよく使用されているなと感じましたので注意しましょう。 

ただ固定残業には一長一短があります。残業が少なければその分手取りが増える可能性があります。 

しかし残業が多くなっていくと固定残業の額を超えるまでは残業代は発生しないため少し損をしているような気分になります。 

 

私個人の意見としては固定残業はないところの方がいいです。 

理由としては薬局はサービス業であるため残業時間の予測が非常に難しいです。また経営者の目線だと給料を払っている分だけ仕事をしてもらおうという意識が強いので拘束時間が増えるだけの方が多いです。残業少な目という言葉で安易に固定残業を含めないことをお勧めします(笑) 

 

2:休日日数、勤務時間 

これもかなり重要ですね。求人によっては10日前後違うことも多いので確認しておきましょう。10日違えば月に1回程度休みが違うことのなりますからね!週休2日などはっきり書いていないこともあるので確実に聞いておきましょう。 

ちなみに同じくくりに平均有給消化日数とかも書かれていますがこちらはほとんどあてにならないので気にしなくて結構です。ごくまれにですが有給込みで休日を書いているところもありますのでその点だけは注意しておきましょう。 

 

もう一つは勤務時間です。 

調剤薬局によっては門前の医院に合わせて中抜けがある薬局もあります。 

もちろん休憩時間はしっかり確保はされるのですがその時間でやれることは限られてきますし結果として拘束時間も長くなることが多いので自分の時間を大切にしたい!という方は避ける方が無難です。 

また変形労働時間制のところだと半休2回で1日分の休みとカウントするところもあるのでこの辺りも要確認です。自身のライフスタイルに合ったところを見つけましょう。 

 

あとは福利厚生ですが大手だと大差はないのでそこまで注視する必要はないかと思います。実際に自身が使う福利厚生って若いうちは多くないと思うのでそこまで必死にみる必要はないかなって思います。 

ただし個人、中小薬局では育休や認定薬剤師の補助などかなり差があるので自身が欲しいと思う補助は最低限準備されているか確認しておきましょう。 

 

転職サイトは使うべき?お金は取られるの? 

個人で給与交渉や面接対策ができます!って方は登録しなくても問題はありませんがそれ以外の方はぜひ登録しましょう! 

 

 

自身で求人の探すより圧倒的に効率的ですし、面接練習から履歴書添削、給与交渉等かなり手厚いサポートがありますので是非登録しましょう! 

登録も無料ですし就職先決定後も料金を取られることはないので安心してください。 

 

以下におすすめの転職サイトを貼っておくのでもしよかったら利用してみてください。 

 

 

 

①ファルマスタッフ 

ファルマスタッフは大手調剤薬局チェーンの「日本調剤」が運営している転職エージェントです。 

他と比べて調剤薬局の求人数も多く、また1つ1つの就業先にキャリアコンサルタントが訪問しているとのことで得られる情報の質が他よりたかいなと感じました! 

転職サイトってどんな感じだろうって思っている方やどこに登録したらわからない!って方は真っ先にお勧めできる転職エージェントです。 



 

アポプラス薬剤師 

こちらも大手調剤薬局「クオール薬局」を運営するクオールホールディングスのグループ会社が運営する転職エージェントです。 

WEB非公開求人も多く他社でも扱っていない求人が多数あるので、もっとたくさんの求人を見たいって方にはお勧めです! 



 

③ジョブデポ 

ジョブデポ薬剤師は、8万件以上の求人件数を誇る国内最大級の薬剤師専門の求人サイトです。薬剤師だけでなく医師や看護師の転職も扱っており医療系の転職に強い転職サイトです。 

専任のコンサルタントがつき希望に合ったお仕事をスムーズに案内してくれます。 



 

まとめ 

いかがでしたか? 

初めての転職活動になる方も多いとは思いますが少しでも参考になったのなら幸いです。 

繰り返しになりますがまずは自分の軸をしっかりと決めて転職エージェントなども活用しながら素敵な転職先を見つけてください!!